神になる宣言した男の末路　第10回関東バトレボオフ

？？？「今日は何の日かご存知ですか？僕が神になる日です。」

　足立区勤労福祉会館で行われた神決定戦。先発ゲンガーは初手大爆発。後発も勢いを見せず惨敗だった。
　会場に響く笑い声、どこからか聞こえる「今回は全敗か？www」の声
　騒ぎながら帰る参加者の中、前回3位のきゅうりは独り帰りの電車で泣いていた。
　緊急事態宣言杯で手にした栄冠　喜び、感動　それを今回のパーティーで得ることはほとんど不可能と言ってよかった。
　「どうすりゃいいんだ、、、」きゅうりは悔し涙を流し続けた。

どれくらい経ったろうか、きゅうりははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した

「やれやれ、帰って個体調達をしなくちゃな」きゅうりは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、内川はふと気付いた

「あれ・・・？他の参加者がいる・・・？」
飛び出したきゅうりが目にしたのは、そこらじゅう埋めつくさんばかりの参加者だった

きゅうりは半分パニックになりながら自分のDSをのぞいた

ナックラー　勇敢HA襷
じわれフェイント石火守

ゲンガー　寂しがりASスカーフ
爆発雷挑発トリック

ディアルガ　控えめHDオボン(S109)
トリル守る雷龍波

カイオーガ　控えめHC雫プレート(S109)
潮吹きハイドロ雷守る

暫時、唖然としていたきゅうりだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ！」
主催からから偽トロDSを受け取り、スクリーンの方向へへ全力疾走するきゅうり、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっている内川が発見され、吉村と村田は病院内で静かに息を引き取った